こんにちわ、さんた屋です。

今ツイッターで、革職人のRei leatherさんが主宰して「アンチコロナプロジェクト」というのをやってまして、さんた屋としては疫病退散のお守りキーホルダーで参加しています。
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さんた屋としては刻印&カット済みの素材を販売(売り上げは寄付)。
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クラフターさんにはこれをご自身で縫っていただき、コロナと戦っている人、コロナから僕らを僕らの生活を守ってくれている人たちにプレゼントしてもらう(販売するのもOK、ただし売り上げの一部は寄付していただく)。

これによってダブル、トリプルでチャリティを実現しよう、という考え方です。

ひとまず5月6日までの売り上げ(クラフターの皆さんから寄せられた想い)を日本赤十字に寄付しました。
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今日時点、緊急事態宣言は解除されましたけど、まだまだ予断を許さない状況は続いていますので、当面このチャリティ活動は継続していく予定です。

制作用の革はこちらで販売しています。(企画趣旨もご一読ください)
https://factorysanta.thebase.in/items/28767908

この素材の革は、自分の手持ちからの捻出に加えて、知り合いのクラフターさんたちからも支援していただいたりして、それを当方でカットし刻印を押しています。
いわゆる端切れ(端革?)で、バッグや財布を作るにはちょっと面積が足らない部分なんですけど、それでもキーホルダー用としては十分すぎるくらいにいい革で、いずれもタンニン鞣しの革です。

今回の記事では「自分でも作ってみよう!」と思った方向けに、キーホルダーの作り方をご紹介します。
手慣れたクラフターさんには当たり前の話が書かれてるだけなのでスルーしてください。

では、開始!

0.用意するもの
(1)最低限必要なもの
 キーホルダー用の革(さんた屋で販売、上述)
 キーホルダー用のリング、直径2.8~3cmくらい
 木工用ボンド
 二本目打ち(4mmか5mm)、or ディバイダ、or フォークなど
 錐(菱錐)
 針(レザークラフト用手縫い針、もしくは裁縫用の太めのもの)
 糸(蝋引き麻糸、ポリエステル糸、刺繍糸など)
 ライター(ポリエステル糸の場合)
(2)あるとさらにクオリティが上がるもの
 ヘリおとし、やすり、トコノール、スリッカーなど
 アングルセッター、謎板、辻褄君タイプR ほか

1.下処理
タンニン鞣しの革はコバを磨くとクオリティが上がります(やらなくてもOK)が、完成後では磨けない部分が出てきます。この部分は先に磨いておきます。
キーホルダーで言えば、リングを通して二つ折り貼り合わせするところです。
ここにトコノール(水でもOK)を塗って磨きます。ヘリ落としがあればこの部分だけは先に落としておきましょう。
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2.リングを通して二つ折りして接着
接着剤はなんでもいいですが、木工ボンドやサイビノールであれば片面に塗ってすぐに、ゴム系ボンドなら両面に塗って少し乾いてから貼り合わせます。
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僕はキーホルダーなんかであればもっぱら木工ボンド(≒サイビノール)を使ってます。貼った後にズレを修正できる時間的余裕があることと、接着強度の強さが理由です。
接着後乾燥までの保持がむつかしい部分や、あとで剥がして補修する可能性のあるもの、屈曲する部分はゴムノリですねー。
クランプを持ってる人は接着後にギュッと圧着しておきましょう。
はみ出したボンドは下手にいじらずに放っておきましょう。塗り広げると厄介です。

3.固定
接着剤が乾くまではクリップなどで挟んでおきましょう。(ゴム系は気にしなくてOK)
革に傷がついたりシミになったりするので、床革などで挟むといいですよ。
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4.コバ処理
貼っただけだとズレがあったり、まっすぐになっていなかったりする場合があります。
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なので、紙やすりで削って整えます。ここでは紙やすりは240番をつかってます。
あまり強く削らずに、丁寧に♪
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次に、ヘリ落としを使ってヘリの角をシュリリリンと落とします。

トコノール(水でもOK)を指でちょんちょんと塗って布で磨くとつるんとします。
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ここで、もう一回紙やすりをかけます。
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そしてもう一回トコノールを塗って磨きます。
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こいやって徐々に紙やすりの番手を上げ(数字が大きい=研磨剤が細かい)て繰り返し磨くとさらにピカピカになりますが、あまりやりすぎると小さくなってしまうので注意が必要です(笑)

コバ仕上げは、縫う前がいいのか後がいいのか、ってのは議論のあるところかもしれません。
せっかく整えて磨いたのに、穴開けて縫うとコバがうねったりもしますし、一方では最後にコバ仕上げすると、縫い代が一定しなかったり削りカスが縫い目にからんでしまう場合もあります。
途中と最後に二回やってもいいし、まあ、好きな順番でいいのではないかと思います。

5.穴あけ
ふちから2.5~3mmのところに縫い線を引きます。このへんはお好みで。
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ディバイダーを使って穴位置をマークしていきます。僕は通常縫いピッチは4ミリにしています。
このマーキングには、二本目の菱目打ちでもいいですし、フォークでも代用できると思います。

最初に剣の先端部分をマークして両側に打っていく感じです。
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次にマークしたところに菱錐で一つづつ穴をあけていきます。
透明な柿の種みたいのがついてますが、これはBASEのさんた屋で販売してるアングルセッターという商品です。菱錐にこれをつけて縫い線に沿わせて角度をそろえるようにすると、穴の角度が安定するって寸法です。
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下敷きはおなじみの謎板を使っています。

剣の先端部分の穴を縦にするか横にするかは悩むところです。僕は縦にする派です。
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はい、穴があきました。
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6.縫う
糸はユーフェンのポリステル0.45mmを使いました。ビニモでしたら5番くらいに相当すると思います。
ダブルローという名で売ってるビニモは文字通り蝋が多く、靴などにはいいのですが、小物には蝋が多すぎるのでぼろきれでこそぎ落として使っています。

ちなみに、糸の長さは縫う距離の約4倍にしています。
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糸の両端に針をつけたら、いわゆる平縫いで縫いはじめます。
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きれいな縫い目にするには、似たようなものを何度も繰り返し作って、縫う順番や糸を引っ張る強さなどを無意識に揃えられるようになるといいです。
最低限、一定の規則を守って糸を通せばそこそこきれいに見えます。この規則は、人によって刺す順番や向きが違うので、一つの例としてみてください。

ここでは表から刺して、表も裏も縫い目が斜めになる縫い方を説明します。

表から糸を刺したら、裏返して下記のように縫い穴に隙間を作り、そこにもともと裏にあった側の糸(針)を刺します。図でいうと、奥から回り込んで刺す感じです。
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刺した糸(針)を表に抜きます。
これを繰り返していくと表は右下がり、裏は右上がりの縫い目になります。
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(自分は普段はこの角度が逆なんですが、話すと長くなるのでここでは割愛します)

最後まで縫ったら、返し縫いをし、裏で2mmくらい残して糸を切り、ライターであぶって焼き留めれば完成です。
麻糸の場合は焼き留めができないので、最後にボンドなどを塗って固定します。

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7.できあがり
最後に縫い目の上をクランプで軽くくわえておくと縫い穴が落ち着きますし、縫う際に糸を締めたことで波打ったコバ部分が整います。上の写真と比べると・・・写真じゃわからないかもしれないですけどw、まあそんなところです。
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8.最後に
キーホルダーは自分で使うにも、プレゼントするにもちょうどいいし、縫いや磨きの練習にもなるのでたくさん作るといいと思います。 ぜひチャレンジしてみてくださいね~。

なお、このキーホルダーの抜き型は「抜型工房かわさき」さんに言えば買えますし、これにちょうどいいサイズの刻印は、アクリルであれば五助屋さん、金属であればYONEZOさんに相談したらいい感じのサイズで作ってもらえます。


では!

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ツールのお求めは、さんた屋BASE店(ネットショップ)まで。 https://factorysanta.thebase.in