こんにちわ、さんた屋です。
ぷっくりメーカーの「りんご(メガサイズ)」を使って革をウェットフォーミング(タンニン鞣しの革に水分を含ませて成形すること)し、ファスナーを縫いつけてマカロンみたいなポーチを作ってみました。

もっと沢山作って木箱につめてみたくなりますね(笑)
用意する物
①ぷっくりメーカー メガ りんご
②2mmくらいのタンニン鞣しの革 (A5サイズ2枚)
③22cmのファスナー(注、後述)
④カタメール
⑤その他、紙粘土、クランプ、木の台、ラップ、針と糸、ボンド類
ぷっくりメーカー メガ りんご の型は、さんた屋のネットショップで販売しています。

この型は、市販の22cmのファスナーで調整なしで使える大きさになっています。ただし、絞り加減や革の収縮加減により多少変動するので、現物合わせをお勧めします。
革を成形するには、ふつうのぷっくりメーカーのように指で押して成型してもいいのですが、量産するには紙粘土などでオス型をつくり、クランプで挟んで成形すると楽です。

木の台の上にオス型を置き、ラップをかけて濡らした革を置き、ぷっくりメーカーをかぶせてクランプで締めます。
このクランプ、コピー品が100均で売られてますが、中身のロック機構が弱いみたいなのでご注意ください。
ぷっくりメーカーをかぶせる前にあらかじめ革を指でのばしておくと、型に負担がかからず、革にも傷がつきにくいです。
半日ほど放置して成形し、型からはずして乾燥、その後、うらから形状保持のためにカタメールを塗ってさらに乾燥させます。表に浸みださないように注意してください。
完全乾燥したら、りんごの形状通りにカットします。

まずは、りんごの芯のところに帯(根革)をつけます。
根革の幅は15mmです。


裏表を間違えないくださいね。
根革の穴は最後につるを差し込む穴です。
ファスナーテープの両端を1cmづつ残して切り落とします。
テープ端部の処理はお好みですが、この作品程度ならライターであぶるだけで十分だと思います。


本体とファスナーにゴム系のボンドを塗り、ファスナーを貼っていきます。
貼りはじめの位置を画像でチェック。裏表間違えないようにしましょう。


貼り終わりました。


一周ぐるっと貼りおわるとこんな感じになります。


一周ぐるっと貼りおわるとこんな感じになります。
端もしっかり接着しておきましょう。
このあとはファスナーを縫いとめていきます。腕ミシンがあるといいのですが、裏表逆にすれば平ミシンでも縫えます。
ミシンが無い場合でも、あらかじめ革に穴あけをしておいてからファスナーを貼って、内側から穴を探って縫えばできると思います。

ちなみに縫い代は2~3mm程度。もう少し多くても構いませんが、ミシンの押えでファスナーのムシを踏まないように注意してください。


ぐるっと一周縫い終わったらファスナーを裏返します。


こんな感じです。
これでファスナーを閉じれば、マカロンポーチの出来上がりです。

この縫い方はいろんな形に応用できると思います。
あとは、お好みで茎や葉っぱを付けましょう。

そもそも葉が付いた状態で売られているりんごを見たことがないのですがw、あった方がりんご感がでるのは何故でしょうね?
用意するのは緑色の革(銀面と床面)と、しっかりした太めの糸です。私は携帯ストラップ(死語?)用の糸を使いました。

糸はこんな風にまげて葉脈を表現しつつ、すっぽ抜け防止も兼ねています。
縁を縫うならゴム系ボンドでもいいと思いますが、ここでは縫わない方針なので白ボンド(木工ボンド)で貼っています。
中に仕込む糸は、端のほうを革包丁で斜めにそぎ落としておきます。

裏から薄く漉いた床革を貼りごしごしこすります。


あとは余分を切れば葉っぱの出来上がりです。
これをつる(革ひも)に通して、つるを根革に差し込み、裏でコブ結びすればりんごの完成です。



成形や乾燥に時間はかかりますが、作業自体はさほど難しくはないので、みなさんもぜひ作ってみてください!
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ツールのお求めは、さんた屋BASE店(ネットショップ)まで。 https://factorysanta.thebase.in
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