カッターナイフの刃先について、備忘録ついでに整理しました。

刃の大きさ(高さ)は、もっとも一般的に入手できるは、小が9mm、大が18mm。
その中間サイズに12.5mm、特大として25mmというのがあります。

刃の厚みは通常仕様が0.38mmで薄刃が0.3mm。特大の刃厚は0.7mm。
薄刃の主なユーザーは内装職人さんですね。壁紙を貼るときなどに継ぎ目が目立たないのと、何よりも恐ろしいほどよく切れます。これは、刃先が鋭角なことに加え、切る対象物に挟まれて刃を進める際に左右からの抵抗が少ないせいですね。
ただし、力を掛けると刃が左右に撓むのでタンニン鞣しの革を切ったりするにはちょっと使いにくい気がします。ホルダーとのガタなどデリケートな部分もありますね、

刃先の角度は、通常刃の他に鋭角系がラインナップされていて、オルファ=特選、KAI=職専、NT=超鋭角、というシリーズで売られてます。

その刃先の角度は、通常のカッターの刃が20~25°、鋭角系で14~15°のところ、NTの超鋭角は9°、KAIの職専はなんと8°という表記でした。

とはいえ、鋭角系でもHPにある図を見ると、刃先には小刃(B2みたいな)がつけられているようにも見え、さすがに先端まで超鋭角にしてしまうと実用性を損ねるということなんだろうな、と思います。
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いくら鋭角をうたっても先端が鈍角なら意味ないのでは?と思いきや、先に述べた薄刃の効果があるので、やっぱりよく切れます。

切っ先の角度は60°と30°があって、30°は切り絵細工などの細かいカットをされる方向けの商品。
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30°のほうは、小回り性をよくし、かつ切断点を見やすいという効果がありますが、切り絵以外に使っても切れ味を実感できます。たぶん刃先角は一緒でも、カットする対象物の中で接触面積が少ないせいもあるかと思います。
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ただ、薄刃や鋭角刃と同じく、刃先は脆いので、硬いものを切ると長持ちしないですね。

同じ刃先角度の刃物を使っても、刃を寝かせて引く方が、刃先の実効角が鋭角になり、切れ味はアップした印象になりますね。
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刃を寝かせることで直進性も上がるので、まっすぐ切りやすくなると思います。

ちなみに実効角がどれくらいになるか、ざっくり計算してみたらこんな感じ。
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なお、革包丁の刃は、厚さは2mm前後、刃先の角度は15°くらい(漉きメインなら12°くらい、裁ちメインなら17°くらい)が標準的かと思います。